【歯周病】42歳で奥歯四本を失った話(その後、インプラント)

これは、中年おやじの歯周病との壮絶な闘いの実録。結果、歯周病に敗れ、歯壊(=歯が壊れる)。右下奥歯、4本を失う。そして、インプラントで貯蓄も失う(涙)。「もう、これ以上、歯失ったら、生活できんやないかい!」と、プラークコントロールを真面目に取り組む。中高年層が疎かにしがちな大切な歯について、真面目に取り組むべきことを身をもって体験したおやじの歯壊(=破壊)の物語である。

はじめに

おやじ

こんにちは、42歳で奥歯四本を失った、歯壊の経験を持つおやじです。はははは^^;

私、毎朝の歯磨きは当たり前だけど。人に会う仕事だったので、昼食の歯磨きも欠かさずに行っていた。

顧客接待などで深夜帰宅すると、歯磨きをしてないことはあったが…….

ただ、虫歯で歯医者に通うのは、5年に1度くらい。妻からは「歯磨き忘れるのに虫歯にならないね。」と冗談を言われるくらいに自分でも歯は丈夫なほうだと思っていた。

そんな私、42歳の冬に歯周病と診断されて、結局、奥歯四本を失う。えー!!!!

当然、入れ歯も検討したのだが、最奥歯がない場合、特殊な入れ歯となって通常の食事にも支障があるとのことでインプラントを選択。

まわりの友人・知人に話を聞いても40歳代での歯周病で歯を失ってインプラントは誰もいない。いるわけないよな(汗)

インプラントは、60歳前後の人がなるもの?と思っていたので、まさか!?42歳で歯を失うとは!?

今、私、48歳。仕事やプライベートなどで、35歳以上の方に合うと。必ず、自分の歯の話をするようにしている。

なぜかというと、私と同じように歯を歯周病で失って欲しくないから。

歯周病で歯を失ってインプラントにすると、多大なるお金と時間がかかり経済的な負担が大きくなる。私は、そうだった。家族よ、貯金減らして、ごめん。それも、だいぶ減ったから、更にごめんm(_ _)m

35歳以上の方の歯周病対策への意識向上を心から願って、私の経験を包み隠さず、公開することにしたい。一人でも多くの歯周病苦悩を減らしてほしい。だって、大変やから。

歯周病ってどんな病気?
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。

日本臨床歯周病学会

歯周病の原因
歯周病とは、この歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。

日本臨床歯周病学会
参考 歯周病とは?日本臨床歯周病学会

42歳、冬(激痛)

虫歯が原因で会社を休んだことなど、一度もなかった。

そんな私が仕事中に、右奥歯の深いところから鈍痛が来る。それも、数時間の間、仕事が手につかないくらいに痛みだす。

だんだんと、痛みが激痛へと変化していく。

ある日、早々に帰宅して市販の痛み止めを飲んで、7時すぎから寝込むような状態にまでなった。歯って、気を付けないと怖いよ。

ついに、会社を休んで歯医者へ向う。

42歳、冬(絶望)

歯医者に行って、歯の状態を診てもらったら。先生から、すぐに説明があった。あまりにも、早すぎる説明でビビった。

「あなたの右奥歯4本は歯周病です。おそらく数か月以内にすべて抜けるでしょう。早ければ、1ケ月後に抜けてしまいます。」

思考停止の自分。何が起きている?頭の整理がつかない。

歯医者をでた後、青空を見上げて一歩も動けなかった記憶がある。

人って、自分の想像外の出来事があると絶句することを知る。そんなん、知らんほうがいい。いや、知りたくない。

突然の歯壊、それは急に訪れた。

42歳、冬(苦悩)

歯周病の専門医を探す。ようは、セカンドオピニオン。

その時は、もしかしたら!?歯を失わないでいいのかも知れない。と絶望の中の小さな希望を夢見ていた。

診療が始まったら、最奥歯は助からないということで、すぐに抜歯。

歯周病で歯肉がやられ、最奥歯の下に膿がたまっていたのが激痛の原因だった。

42歳、冬(希望)

診察の結果、最奥歯以外の3本を温存できるかも知れない。ということで、特殊な手術を受けることにした。

ただ、3本の歯が生き残る可能性はとても低いことは説明があった。

その時の自分は、わずかな可能性に賭けることしか頭になかった。完全に思考停止。コストのことよりも、希望に賭けるギャンブラーだな。

43歳、春(やっぱり、絶望)

結局、残りの3本も生き残れなかった。さようなら、43年間、ありがとう!

そこから、インプラントを埋める手術等が始まる。

47歳、秋(インプラント)

歯周病で深くえぐられた骨を形成するのに時間がかかった。

骨の形成の手術。

インプラントを埋める手術(1回目)。

インプラントを埋める手術(2回目)。

この時点で、すでに3年が経過している。どんだけ、ひどい歯周病になるまでほ放ってたんかい!自分。

右下4本の歯がない状態で数年経過してしまったので、上の歯が下がってきてしまい、矯正をして引き上げる処置。更なる、追い打ち!

右上歯の矯正で1年半ほどかかる。

合計、5年の月日が経った。5年は長い、自分の若かりし頃の歯のメンテナンスをしなかったことを呪う。(自分はもう遅かったけど、皆さんは、まだまだ間に合う^^)

やっと、47歳の秋に、右下奥歯4本がインプラントで戻って来る。 右下奥歯4本 、お帰りなさい。

でも、帰ってきたのは自分の歯ではないインプラント。

特殊な手術を何度も行っているので、多くのお金たちも旅立って行った。さようなら、今まで自分の銀行口座に居てくれてありがとう。

気まぐれで、戻ってきてくれてもいいよ。

歯周病対策

テレビCMで歯周病予防の内容が流れていても、中高年の皆さんは自分事ではないので全く気にしないだろう。

中高年の 皆さん、すでに歯周病の初期が始まっているか。もしくは、歯周病の手前にあることを忘れないで欲しい。

歯周病は、歯垢(プラーク)の中の細菌が原因。

となると、細菌の温床となる歯垢(プラーク)がある限り、歯周病への階段を着実に登ってる。この内容を読んでる中高年の人の80%くらいは歯周病予備軍だと思われる。たぶん、そう(泣)

中高年の皆さんには、歯周病で歯を失って欲しくない!なので、自分の歯垢(プラーク)を公開することにする。

自分の歯を公開するのは恥ずかしいけど。これを見て、中高年の一人でも歯周病回避できれば、本望(本音)。

ちょっと説明
歯垢(プラーク)をきちんと映し出せるように画像加工。ただ、下記2枚は全く同じ数値で加工しているので、歯垢(プラーク)がどれだけ、隠密裏に動ているかを見てほしい。ほんま、忍者以上やで!

まずは、プラークチェッカー(歯垢染色液)を塗る直前の歯↓の画像。

ま、普通の歯の感じするね。

そして、プラークチェッカー(歯垢染色液)を塗った後の歯↓の画像。

なんじゃ、こりゃ!

こんなに 歯垢(プラーク) だらけなん。ほぼ全ての歯が、 歯垢(プラーク) に攻撃されてる。

ちなみに、この1週間前にきれいに 歯垢(プラーク) は落としているので、1週間で、こんなに 歯垢(プラーク) が攻撃してくる。どんだけやねん!

歯垢(プラーク)は肉眼では見えない。

私は、歯は丈夫なほうと思っていたが。この見えない歯垢(プラーク)へのケアをしていなかったので、右下奥歯4本を失う(泣)。

歯周病対策は、プラークチェッカー(歯垢染色液)で姿を現した歯垢(プラーク)を丁寧に落としていけば良いだけ。

※歯垢(プラーク)だけではないケースもあるの、次の機会にでも書いてみたいと思う。

ここで知っておいて欲しいことは。上の画像は歯垢(プラーク)だらけなのに、通常の肉眼では見えないということ。写真にも写らないな。どんだけ、忍者やねん!

中高年の皆さん、歯を失わないで欲しい。

私と同じような歯壊の経験は必要ない。だって、ケアしておけば亡くならないだもん。

私の歯周病対策=プラークコントロールの方法を書いておこうと思う。

毎朝(起床後もしくは朝食後)

(1)普通に、歯磨き(歯ブラシ+歯磨き粉)。

ひとこと
この5年間、歯ブラシは数十本・歯磨き粉も数種類使ってきたが。結論、毎日つかう消耗品なので。何でも良い。自分の好きな角度の歯ブラシ・好きな味の歯磨き粉で選べばよいとおもう。

実は、歯周病対策における究極の1本と呼べる歯ブラシはあるのだが。ものすごく、時間のかかる磨き方が必要なので、時間に追われる中高年の皆さんに向かないと思うので。割愛。

昼間(昼食後)

職場で磨ける環境にあれば。
(1)普通に、歯磨き(歯ブラシ+歯磨き粉)。

毎晩(就寝前)

(1)“歯間ようじ”で歯の隙間の食べかすを全て取り除く。
(2)普通に、歯磨き(歯ブラシ+歯磨き粉)。

中高年になると歯ぐきが下がってくるので、歯の隙間に食べかすが詰まりやすい。その食べかすが細菌を活性化させる原因。必ず!必ず!“歯間ようじ”で歯の隙間の食べかす取り除いてから歯磨きすること。

毎日曜日(1週間に1回30分程度)

歯垢(プラーク)は肉眼では見えないので、プラークチェッカー(歯垢染色液)を利用して1週間分の歯垢(プラーク)を取り除く。これを、毎週1回(30分ほど)のペースで取り組む。

私は、この方法を5年以上続けているが。歯医者での定期チェックでもプラークコントロールが出来ているという評価。だって、これ以上、歯を失えんのよ^^;

(1)“歯間ブラシ”で歯の隙間の食べかすを全て取り除く。(歯間ようじよりも微細に食べかす取れるので、毎日曜日は歯間ブラシを使う)
(2)プラークチェッカー(歯垢染色液)を歯全体に塗る。(私は、綿棒を使って塗る)
(3)電動歯ブラシを歯にあてる。
(4)“歯間ブラシ”で歯の隙間のプラークチェッカー(歯垢染色液)を落とす。
(5)普通に、歯磨き(歯ブラシ+歯磨き粉)。

毎週日曜日の30分は、たいした時間でないようで実は時間確保がしんどい時がある。でも、私は、歯4本を失っているので、皆さんとは真剣度が違う。

でも、皆さん、既に歯周病になってるからね。

自分の歯で美味しい食事をするために、私の方法を参考にしながら、自分なりの歯周病対策を確立して欲しいと切に願う。

私が利用している道具たちの商品リンクを張っておこうと思う。参考までに。

参考 電動歯ブラシ-オーラルB

5年以上前なので同じモデルはなかった。私はいろいろと調査してオーラルB一筋。

参考 マルチアクションブラシ

結局、回転式のブラシヘッドが微細に歯垢(プラーク)除去してくれる。回転式がポイントと思う。

参考 歯間ブラシ-デンタルプロ

本当にいろいろと使ったけど。このL字型のタイプが前歯・奥歯・どの歯に対応してくれるので長年愛用。私が愛用してるのはピンクのssss。

前述したが、歯ブラシ・歯磨き粉は自分な好きなものでよいと思う。あと、歯間ようじは、毎日使って捨てるので、100均購入でよい。私は、毎回、ダイソーで購入。

おわりに

ちょっと途中の歯垢(プラーク)の画像は衝撃的だったかも知れないが。全て、自分の経験した事実を書いた。

この内容を読んで、自分の歯が不安!と思った人は歯磨きの方法を確立する前にして欲しいことがある。

大切なこと
歯医者で歯周病チェックを行う。

一度、自宅近くでも会社近くでも、歯医者に行って欲しい。

結局、専門家である歯医者での診察が最初の第一歩。

もう一度言う、まずは歯医者で歯周病チェック。

ある人に言われた話なのだけど。

「もともと、タダで生えている歯を失って。インプラントで何百万円も使うのは馬鹿のすること」

私も、そう思う(泣)。でも、これをダイレクトに言われた時は落ち込んだ。あはは^^;

私は、42歳で歯周病からの奥歯4本歯壊を経験。歯の手術を何度もしているので、歯の大切さを誰よりも知っている。ほんまに、辛かったんやで~(泣)

この内容を読んだ、中高年の皆さん。本当に本当に、自分の歯を大切にして欲しい。

歯周病は自分の歯垢(プラーク)コントロールを早めにきちんと行えば、歯が抜け落ちるところまでは行かない。

自分のため、家族のため、歯周病ケア。

お互いに、いつまでも自分の歯で美味しい食事をしましょう♪

私は、もう右下奥歯4本がインプラントだけどね。あはは^^;

私は三度に渡り抜歯したが、2回目の時に二本抜歯。その歯を依頼して持ち帰った。そして、自分の戒めのために、いつも自宅パソコンの目に付くところに鎮座。合掌。

おやじ

本当に歯周病をなめてたら、身体的・精神的・経済的に地獄みるよ!!ひひひ^^

自分の経験の範疇で何でも回答するので、コメント欄で質問ください。ただ、歯科医ではないので医学的な回答はできない。あくまでも、おやじの経験範疇の回答になるけどね^^

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